20年前!2003年春…首都圏の波動用車両の置き換え劇

雑記

こんにちは、管理人の”せせらぎ”です!
本日も当ブログへお越し下さいましてありがとうございます🙇‍♂️

今回の記事は、20年前のちょうど今の時期に行われた波動用車両の新旧交代についてをまとめた記事となります。お楽しみ頂けたら幸いです!


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今現在のJR東日本の波動用車両というと、皆さん何系を思い浮かべるでしょうか??
E257系や辛うじて残る185系がパッと浮かぶ方が多い事でしょう。

波動用車両として時々走る185系
同じく、現在のメインの波動用車両として活躍するE257系

一部のE257系5500番代が今改正より高崎線特急の定期運用に就くようになったものの、現在は波動用車両はE257系5000&5500番代が中心となっていますね!


【波動用車両とは…?】
定期運用を持たない、修学旅行や行楽シーズンの臨時列車などに使用される車両。


そんな波動用車両たち…
今から20年前の2003年春頃には、首都圏各地や新潟に配置されていた165系・167系・169系といった国鉄急行型車両の一斉置き換えが行われました!

それまでは都心部で電車に乗ってると、よくモントレー色やアコモ色・メルヘン色といったカラフルな車両たちと遭遇したのですが、一気に183/189系や485系に置き換えられガラッと変わりました。
今では後継となった国鉄特急型車両達すらも残っていませんが💦


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【2003年までの首都圏の波動用車両たち】

まだまだ通勤電車でも国鉄型車両が沢山残っていた時代。
こんな車両たちが首都圏を走り回っていました!

【田町電車区】
田町電車区には末期は167系4両9編成(チタH11~H19編成)が配置されていました。
H11・H19編成は湘南色、H12~H16編成はアコモ編成、H17・H18編成はメルヘン編成。多くの編成がシールドビームでしたが、メルヘン編成と湘南色のH19編成…そしてH14編成の片側のみ角ライトとなっていました。

167系アコモ編成

167系アコモ編成・角ライト(チタH14編成)

167系メルヘン編成(チタH17・18編成)

 

 


田町電車区の波動用車両はアコモ編成が一番多く、メルヘン編成は2本のみでした。

それに加え、主に神奈川エリアから日光方面への修学旅行臨で使われる…湘南色の167系も4連2本が配置されていました。
この湘南色編成は、1本がシールドビーム・もう1本がメルヘン編成と同じ顔と、両編成で顔が異なりました!

167系湘南色(チタH11編成)

 

167系湘南色・角ライト(チタH19編成)

 

活動範囲も広く、都内でJRに乗っていると一番遭遇率の高い波動用車両でした!

183/189系に置き換えられて2003年春に全編成が運用離脱…。
離脱後もしばらくは尾久や東大宮操に疎開留置されていましたが、後に順次廃車回送されて大宮工場や長野総合車両所で解体されました。

運用離脱して尾久客車区に疎開されていた167系たち



【新前橋電車区】

高崎車両センターを経て現在のぐんま車両センター…当時の新前橋電車区には、末期は165系3両11本(シマS1~S11編成)が配置されていました。

全編成モントレー色で、最短3両から3~4編成繋げて12両…更に1両外した2両を繋いで14両編成なんていうのもあった記憶があります。様々な編成で運行されていました。
高崎線エリアからの団体列車で都内への乗り入れも多く、都心部でも頻繁に見掛ける機会がありました。秩父夜祭りに合わせて秩父鉄道へ入線する事も!

2002年にはシマS9・S10・S11編成の3本が湘南色に塗装変更され、様々なリバイバル急行で運行されて注目を集めました♪

165系モントレー色

 

165系リバイバル湘南色

 

湘南色が走り出してからは、モントレー色+湘南色の混結ぶも頻繁に見られるようになりました!

モントレー色+湘南色の混結

 

同じく混結…高崎線に乗ってるとよく擦れ違いました!

 

そんな感じで楽しませてくれた新前橋電車区の165系達も、183系6両3本に置き換えられる形で引退する事に…。

モントレー色から順次運用を離脱して行き、最後は2003年6月に湘南色6両によるさよなら列車が信越線・吾妻線・上越線と週替わりで走って注目を集めました!

2003年6月…165系さよなら運転!!

 

6月29日のラストランで全編成が運用離脱し、しばらく籠原&高崎駅付近の車庫や新前橋電車区に留置されていましたが…順次大宮工場や長野総合車両所へ廃車回送されて解体されてしまいました…。

 

 

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【三鷹電車区】

三鷹電車区には、2001年にジョイフルトレイン”パノラマエクスプレス”が引退した後も、波動用で169系3両5本(ミツM1~5編成)が配置されていました。
「新幹線リレー号」や「ホリデー快速ピクニック号」でお世話になった事のある方も多いんじゃないでしょうか!

末期に活躍していた169系達は1998年に定期運用を終えて長野から転属して来た編成で、全編成が三鷹色を纏っていました。

169系三鷹色

 

中央線系統での活躍が多かったものの、団体列車で多方面へ走っていたので…地元で湘南新宿ラインを走る姿を見掛ける事も頻繁にありました!

2002年12月に「さよなら169系ピクニック号」としてさよなら運転…その後年明け後も何度か団体列車で走りましたが、順次廃車されました…。
富士急行の富士山駅近くの車庫に、比較的最近まで1両がこの塗装のまま留置されていましたね!

 

【上沼垂運転区】

現新潟車両センターの前身・上沼垂運転区には、定期運用もあったので波動用と言えるか微妙なラインですが…末期は165系3両6本(カヌM1~M6編成)が配置されていました。

過去に何度か塗装変更があったようですが、自分が撮り始めた頃は全編成が既に下の写真の塗装を纏っていました。
大半の編成が原型ライト…通称”デカ目”でしたが、M1編成のみシールドビームとなっていました。

「ムーンライトえちご」で毎日運行…また、土休日は新宿~黒磯間で「フェアーウェイ」として活躍していました!

165系上沼垂車

 

そんな上沼垂の165系も、2003年3月で定期運用を離脱…。
青森から転属して来た、ムーンライト仕様に改造された485系K編成6両2本に置き換えられました。

これで終わりと思いきや…、なんとカヌM2・M3編成が湘南色に塗装変更!!!
最後の最後にデカ目の湘南色としてリバイバル急行で大活躍しました♪

リバイバル急行「佐渡」

 

リバイバル急行「アルプス」

 

しばらく活躍するのかと思いきや、8月に廃車回送されてしまいました…。

ムーンライト塗装のカヌM1編成が信越本線で快速「とがくし」、カヌM6編成が上越線で快速「こころ」で週末を中心に運行されていました!

しかし臨時運行も2003年9月で終了…
10月までに全編成が長野総合車両所へ廃車回送されました…。

廃車後、長野総合車両所で解体を待つ165系上沼垂車たち… (2003.10)

 

上沼垂車の廃車により、JR東日本管内から全ての国鉄急行型電車が姿を消しました。

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【新たに走り出した車両たち!】

沢山の個性的な車両達が消えてしまいましたが…、出会いもあれば別れもある。
2003年春頃より新たな波動用車両たちの活躍が始まりました!!

まず、165系と同じく定期運用があるので波動用と言えるか微妙ですが…
2003年4月からは「ムーンライトえちご」&「フェアーウェイ」ではムーンライト仕様に改造された485系が運行を開始! 内装は様変わりしたものの、塗装は国鉄特急色のままでした。

485系上沼垂車…ムーンライト編成

 

2編成のみで予備が無い為、故障や検査入場等で車両が不足する場合は…カヌT18編成や3000番代が代走を務めました。

485系ムーンライトと同時に走り始めたのは、赤い車体が特徴的な189系”彩野”!
小山電車区に配置され、週末を中心に「やすらぎの日光号」&「マリンビュー舞浜号」を中心に活躍。波動用も兼ねており、平日は団体列車などで使用されていました。

189系”彩野”

 

新前橋電車区には、165系を置き換える為に183系6両3本(シマS1~3編成)が配置。
主に高崎線系統の臨時快速や団体列車で活躍しました。後に大宮車両センターへ転属しました。

183系新前橋車

 

シマS3編成には国鉄特急シンボルが!!

 

田町電車区には、167系を置き換える為に183/189系の様々な両数の編成を配置。

4両1本(チタH41編成)、6両1本(チタH61編成)、8両2本(チタH81・H82編成)・10両2本(チタH101・H102編成)となりましたが、チタH41編成は需要が無かったのか他の編成達よりも早く廃車されてしまいました…。

183/189系田町車…6両編成

 

183/189系田町車…8両編成

 

183/189系田町車…10両編成

 

置き換え後は都心部でも一番遭遇率の高い波動編成となりましたが、10年ほど活躍した後に185系に置き換えられて全て引退してしまいました…。

三鷹電車区へは169系の置き換え車両は配置されませんでしたが、代わりに豊田電車区に189系6両1本(トタM50編成)が配置。
実質169系の後継として、「ホリデー快速河口湖号」(→のちに「ホリデー快速富士山号」に)で活躍しました。

189系豊田車

 

豊田区にはその後は国鉄特急色編成のM51・M52編成も配置され、更に後にM52編成がグレードアップあずさ色になったりして注目を集めましたね!

幕張電車区には国鉄急行型は配置されていませんでしたが、同時期に新たに183/189系6両2本(マリ31・32編成)が配置され、元々所属していた房総特急用の編成や中央ライナー用の編成と共に活躍する事に。

183/189系幕張車

 

こんな感じで、この数か月で首都圏を走る波動用車両達が一気にガラッと変わってしまいました…!!

また、今回の記事の主題である国鉄急行型の置き換えとは関係ありませんが…
同じ時期に勝田電車区には485系6両1本(上沼垂色)&4両1本(ビバあいづ色)が、仙台にも583系が青森から転属して来て波動用として活躍。
両車共に首都圏への乗り入れも多く、先に紹介した車両達と併せて楽しませてくれました(^-^)

勝田電車区に配置された485系カツK60編成&K40編成

 

583系仙台車

 

これらに加えて沢山のジョイフルトレインなども走り、今思い返すと楽しい時代でした。

当時に比べると波動用車両もかなり減りましたが、これからもE257系などをのんびり追いかけたいなぁと思います(^-^)

今回の記事は以上となります。
つい最近の出来事だと思ってたのに20年前…早すぎてビックリです💦💦

最後まで読んで頂きましてありがとうございましたm(_ _)m

 

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