【車両図鑑】14系お座敷客車”浪漫”

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14系お座敷客車”浪漫”は、1995年に登場して2007年3月まで活躍したジョイフルトレイン。
長野に配置され、JR東日本エリアを中心に…北は北海道・南は鹿児島まで各地を走り回りました!

【過去に走ってた列車】 長野を中心に日本全域での団体・臨時列車 など
【デビュー】 1995年11月
【引退】 2007年3月4日(日)




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14系お座敷客車”浪漫”(ろまん)は、1995年に長野総合車両所(※後の長野総合車両センター)にて14系客車を改造して、それまで活躍していた12系お座敷客車”白樺”を置き換える為に登場したスモークガラスの展望席やラウンジカーなどの付いた高級感の溢れるお座敷客車です。
平成になってから客車で客車を置き換えるのは最初で最後だったと思われます。

デビュー時は金色に紺色の帯の渋い塗装でしたが、登場から5年後の2000年にはリニューアル工事を行って晩年のワインレッドにメタリックゴールドの華やかな塗装へと変わりました。






車内の様子

6両編成で、車内は1~3・5・6号車が掘りごたつ式のお座敷・4号車がソファーやステージ、ミーティングルームなどを備えたラウンジカーとなっていました。
1・6号車の先端部にはスモークガラスの窓ガラスが装備された、椅子がかなりフカフカの展望席が設けられていました。


【客室全景 (お座敷)】




【1・6号車 車両端展望席】




【4号車 ラウンジカー】



※車内の写真は全て2000年夏のリニューアル後内装となります






編成案内






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“浪漫”は長野総合車両所(→長野総合車両センター)に配属され長野から甲州、新潟、名古屋、関東方面の団体列車での活躍が多かったですが、北海道・東北地方への乗り入れや、西日本・四国・九州などへの乗り入れもあり、ジョイフルトレインだけではなく全ての鉄道車両の中で一番運用範囲の広い車両とも言われていました。

専用機は特にありませんでしたが、浪漫と同じく長野に所属していたEF64-41とEF64-42が専用機のような感じで使われていました。
極まれに貨物色のEF64や、長岡のEF64・1000番代などが牽引に当たる事もありました。



リニューアル工事を行って直ぐの2000年10月30日には引退間近だったオリエント・サルーンと共にC57-180牽引で磐越西線に入線し、注目を集めました。
また、2001~2003年の12月には上野~高崎間EF58-61、高崎~水上間D51-498が牽引する快速「EL&SL浪漫号」として冬の上越線を走り抜けました。2001年12月22日にはD51-498が故障して、やすらぎ色のEF60-19が浪漫を引っ張りました。

2001~2004年の夏には浪漫と24系寝台車を連結して、「旅のプレゼント号」として上野~札幌間(旭川まで走った時もあり)で運転されました。

2005年5月にはお召し機を模して国旗の旗とHMを取り付けたEF64-41に牽引され、「ブライタルトレインゆめ号」として関東を走り抜けました。



2005年後半頃から浪漫の引退が噂されるようになり、2006年5月にはEF64-41が茶色に塗装変更されて浪漫の専用機のように活躍しました。

2006年9月にはEF58-61牽引で快速「EF58浪漫奥利根号」として久しぶりに多客臨で運転。
10月になると団体名に「さよなら浪漫号で行く…の旅号」という列車名が増えました。
2006年12月にはEF58-61とEF64-42のプッシュプルで「さよなら浪漫号熱川温泉の旅号」として東海道線に入線。


最後の年越しをして2007年に入りました。
年明け後すぐ、1月14~15日にEF64-42とDE10のリレー牽引で房総半島を一周し、その翌週(1月21・22日)には最後の多客臨快速・「お座敷浪漫碓氷号」として上野~横川間を2往復。更にその翌週(1月27・28日)にはEF64-41とED75-758のリレー牽引で最後の交流区間乗り入れと、3週連続で関東に乗り入れました!

引退まで1ヶ月を切り、2月25~26日には最後の武蔵野線乗り入れ&上野駅入線。
そしてその翌週の3月2日から4日に掛けて、”浪漫”のラストラン・団体「長野地区鉄道車両整備号」が運転。
3月2日の夜に長野を出て中央本線を上り、3日の朝にEF58-61とEF64-41のプッシュプルで東海道線に入線。品川で一泊後、翌4日に本当の最終列車としてEF64-41の単独牽引で品川から長野まで走り抜け、12年の歴史に幕を下ろしました。

引退後はばんえつ物語号の客車に改造などの噂も出ていましたが、結局実現することは無く3月中に長野総合車両センターにて浪漫と同時に役目を終えたEF64-42と共に全車両廃車解体されました…。



2007年1月からは、”浪漫”の後継車両として485系”彩”(いろどり)が運行を開始しました!✨
(※”彩”(いろどり)は2017年に引退済み)






この列車を使った注目を集めたイベント列車など

・団体「SL&浪漫号」
 2000年10月30日(C57-180→ED75→EF65リレー牽引)
 新津→津川→喜多方→会津若松→郡山→黒磯→宇都宮→大宮→上野間

・快速「21世紀初詣浪漫号」
 2001年1月4~6日(EF64-42牽引)
 長野~篠ノ井~松本~塩尻~上諏訪~茅野間

・快速「夏休み縄文浪漫号」
 2001年7月(EF64-42牽引)
 長野~篠ノ井~松本~塩尻~上諏訪~茅野間

・団体「旅のプレゼント 緑の風号」
 2001~2004年7月(EF81-95・ED79・DD51リレー牽引)
 上野~大宮~仙台~盛岡~青森~函館~札幌(~旭川)間

上野寄り“浪漫”2~3両+24系25型7~8両の編成で運行

・快速「EL&SL浪漫号」
 2001年12月22・23日、2002年12月21~23日、2003年12月28日(EF58-61→高崎以北D51-498牽引)
 上野~大宮~高崎~渋川~水上間
 ※2001年12月22日はD51-498故障により
SL区間EF60-19牽引

・団体「RSEC 冬の浪漫みなかみ号」
 2003年1月26日(EF64-1001牽引)
 宮原~熊谷~高崎~渋川~水上間

・快速「お座敷諏訪号」
 2004年1月(EF64-42牽引)
 長野~篠ノ井~松本~塩尻~上諏訪~茅野間

・団体「ブライダルトレイン」
 2004年10月16日(EF64-37・EF64-1001プッシュプル牽引)
 (長野→)明科→松本→上諏訪→松本(→長野)間

・団体列車
 2005年4月10日(八高線内DD51-842、両毛線内EF64-42&EF81-95、東北線内EF81-95)
 高麗川~高崎~小山~黒磯~須賀川(~仙台)間

・団体「ブライダルトレインゆめ号」
 2005年5月21日 (EF64-41・EF81-95プッシュプル牽引)
 上野→我孫子→成田間 (回送…成田→新小岩操→金町→上野間)

 (※経路に間違えの可能性あり)

・快速「EF58浪漫奥利根号」
 2006年9月16・17日(EF58-61牽引)
 上野~大宮~熊谷~高崎~渋川~水上間

・快速「お座敷浪漫碓氷号」
 2007年1月21・22日(EF64-41牽引・信越線内DD51-842とPP)
 上野~大宮~熊谷~高崎~安中~横川間

・団体「長野鉄道車両整備号」
 2007年3月2~2月3日(EF64-41牽引・東海道線内EF58-61とPP)
 (長野→)明科→松本→塩尻→甲府→八王子→立川→新鶴見→熱海(→品川)間

 2007年3月4日(EF64-41牽引) ※ラストラン
 (品川→新宿→八王子→)甲府→小淵沢→上諏訪→塩尻→松本→明科(→長野)間






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“浪漫”ギャラリー

最後に、過去に撮影した”浪漫”の写真を貼ってみます!



2001年12月、「EL&SL浪漫号」として運行された時




珍しくEF64型1000代にエスコートされて上京




北海道へ…「旅のプレゼント号」として運行された時




2002年12月…「EL&SL浪漫号」再び!!




2003年3月…上野駅にて




2004年7月…EF81-98牽引「旅のプレゼント 緑の風号」




2005年6月…品川発、東海道線方面への団体列車




2005年11月…秋晴れの中、関東へ!




2006年1月…湘南新宿ラインを走る!!




2006年4月…八高線~上越線・団体列車




2006年9月…「EF58浪漫奥利根号」




2006年10月…中央快速線を走る





2007年1月20・21日…「お座敷浪漫碓井号」




2007年1月27日…東北本線最終入線




2007年3月…ラストラン。






今回の記事は以上になります。
閲覧頂きましてありがとうございました🙇‍♂️



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